ケータイ小説作家に恋をしました。2


明人は1時間30分かけて引き返してくると、道中もう一度読み返した。


「ケータイ小説…
ポポロ…
もっと知りたい。」
明人の気持ちは大きく揺れた。


こうなれば、携帯電話を買い換えて、インターネットに接続出来る様にしなくては!!


でも――

接続してサイトを探しているうちに、怪しげなサイトに誘い込まれ…

"今なら入会金無料!!
業界No.1の実績!!
今すぐ会える、ラブラブドキュン"
何てサイトに接続…

何もしてないのに、
「サービス使用料5万円すぐに振り込んで下さい。
入金が確認出来ない場合は、法的手段を取る場合があります。」
何て架空請求のメールが!!


いや、登録しなきゃ送られて来ないから…



明人は独り電車のシートでネガティブ思考を爆発させてのたうち回りながらも、ようやく自分のアパートがある駅で下車した。


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