ケータイ小説作家に恋をしました。2


明人が占い師の前に立っていると、占い師はそこの椅子に座れと指差た。


「見える…
見えるぞ、お前さんのことが!!

う…うおっ
な、なんと!!」


まるで芸人の様な大袈裟なリアクションをとりながら、占い師は話始めた…



「お前さんは、最近大切なものを失っておるな…」


その言葉に、明人はハッとして思わず口にした。

「いえ…
あ、でも…多分その通りです。
同じ職場にいた派遣社員の女性が、いなくなりました」


「見える、何もかもが見える…

それは…
同じ職場にいた、派遣社員の女性のようだね?」

「え!?
なぜ分かったんですか!!

そうです。
阿川さんという、明るい性格の女性でした」


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