ケータイ小説作家に恋をしました。2


ただそれだけのこと――


そう思っていたが、翌日から明人の周囲は一変した。


朝一番で、明人の取引先3社が倒産。
続いて、支社長が盲腸で入院。

なぜか会社のビル上空にだけ、ドス黒い暗雲が立ち込めていたのだ!!


営業に出掛けようとした明人は社屋から出た瞬間、ハトのフンを連発で頭のど真ん中にみまわれた。

「ひょっとして…
僕の不幸体質が活性化してるのか?

なぜ?
どうして?

でも、考えてみれば、そんな簡単に体質が変わる訳はないし…

やはり、不幸な人間はどんなに努力しても、不幸なままなのかも知れない」


明人がそう思った瞬間、スーパーネガティブ思考は即座に復活し、明人の周囲は悪霊で充満した。


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