明人はその日、なぜか仕事に集中出来なかった。

そして、ほとんど何もしないまま帰社し、課長が幹事となって催された送別会へと惰性で流れていった…



関係ない。
僕にはポポロさえいれば、周りに誰もいなくても関係ない。

今までもそうだったし、これからも同じことだ。

もう最近は不幸体質も、ネガティブ思考も治まってきた。
誰がいなくなろうと関係ない。



明人は阿川さんの笑顔を見つめながら、送別会の間ずっと自問自答を繰り返していた。

そして送別会は、明日から阿川さんが別の会社に勤務するということもあり、二次会もなく終了することになった。


.