お腹の底から出したつもりなのに
実際にでたのは蚊の鳴くような声だった。


彼の表情(カオ)が見れずに、これでもか!というくらいキツク目を瞑り下を向いた。


「………。」

「………っ」





「…俺は。」

沈黙を破った彼の声に、思わず顔を上げてしまう。





「ずーっと前から若菜が好きだったんだよ?」






………え…?



「若菜はなにも覚えてない?」


え、えぇぇー!?!?



彼の予想外の告白で雰囲気がガラッと変わった。

だって、


今の私の脳みそが大変なことになってるから!!