それに…震えが止まらない。






「でも、これからお前の小説の為に、
俺はイチから"女"を叩き込む。
…覚悟しとけ。」





え……また今みたいなコト…?






「や、やです…!
しかもそれって……ッ。」






私の小説が良くなって前より売れても、

その小説を映像化して演じるのは彼。





一石二鳥みたいに聞こえるけど、



なんでだろう、複雑。



彼が売れようが売れなかろうが、
どうでもいいのに。








「心配すんな。さっきみたいに無理矢理はしない。
……多分。」





多分ってオイ!





ポンと私の頭を彼の大きな掌で包み込む。




暖かい……。





「…わかりました…。
ほどほどに?お願いします…。」







どんな風に女にしてくれるのか、不安だけど……






こうして、始まった。



最低最悪、オマケにエロくて。




でも、そんな彼に



これから惹かれていく……。