「やっぱりな。
恋愛小説書いてンのに
恋愛経験0って…すごいな。」






いや、あの、えと……






「今のまさか…ッ」






「そ。キス。初めてだろ。」








ぇ。

えええええええっ!!!???






「そういや、原作の中にこんな場面無かったな。
どーりで不思議そうな顔するよ。」





は?!は!?はぁっ!!!


全く意味がわからないんですけど!!!!






ガバッ!




私はとにかくこの謎の状況を切り抜けるためと、初キスの怒りをぶちまける為―――…








ゴツン!!!!!





「「…っ!!!!!」」





額に衝撃が走る。




私と、世良修吾。







「…てンめ…っ!!!」




「きゃぁ?!
来んなエロ馬鹿二重人格詐欺俳優!!!!」





……自分でも侮辱しすぎたと思う。



でも私のファーストキスを奪われた屈辱には全然及ばないわよ!!!!