「後で撮影見に来るだろ?
そん時に台本見せてやるよ。
脚本も良く出来てる。

あ…でも文学賞を受賞した"wakana先生"に手直ししてもらうか(笑)」






あぁぁぁぁぁぁ…!!!



見事に全部言ってくれちゃって…。








「…"wakana"?」


呟いた男の人の声で、
ようやく克哉兄さんが気付く。







「あっ……修吾…?!」



…お知り合いですか。





ん……?


修吾…?


どっかで聞いてことのあるような…。




「橘監督、その方、誰ですか?」



修吾という男が尋ねる。





「こいつは…俺の姪だよ。
撮影を見たいっていうから…。」




「それはさっき聞きました。
こいつの職業はなんですか。」




「ただの女子高生…」
「だけじゃないですよね?
詳しく聞かせてもらえますか?」







終わった……。


私のハイスクールライフ…ι