「おはよう」 「………」 挨拶すると一樹と目が合う 一樹は黙ったまま立ち上がりドアにいた私を横切って教室から出て行った 無言で去る 立ち去る背中は何だか広く見えて淋しく感じた 「一樹、怒ってた?」 「え…ううん、全然」 里子は一樹の気持ちを汲んで何も言わない 「そっかぁ」 何も知らない私はまた落ち込みため息 「そ、それより例の件どうするの?」 「あ、うん!これ見てくれる?」 鞄から一通の封筒を取り出す まだ封はされてない 「見ていいの?」 いいよ、と頷く