「里子?」
切なそうにブレスを触れる里子
何で?
一樹を見て
ブレスを見て
里子が切なそうにするの?
え?
もしかして…
「里子…一樹の事」
思いつめたように首を縦に振った里子
え〜
気付かなかった〜
全然知らなかった
里子が一樹を好きだったなんて
何にも言ってくれないんだもんっ
慌てふためいてる私をよそに里子は俯き呟く
「でも…全然片思いだけどね」
「一樹には言わないの?好きだって…」
「……無理だよ」
「何で?私だって全然片思いだったけど叶ったんだよ?里子なら絶対大丈夫だよっ!」
「……渚……」
「それに、そのブレスだって貰ったんでしょ?だったら…」
ブンブンと振りかぶり横に頭を振る里子は今にでも泣きそうだった
こんな里子は初めて見る
「これは、たまたまあいつが捨てようとしてた時に捨てるの勿体ないからって貰っただけ…」
「………」
涙ぐむ里子を見ると何も言えなかった
「あいつの好きな子、知ってるし…せっかく買ったのにその子の事を思って渡さない、不器用な優しさ…好きだから」
「里子…」
「一樹には内緒ねっ!他の子に渡すプレゼントだったとしても嬉しかったから…」
辛そうに笑う里子を不謹慎だけどカッコイイと思った
「里子…」
「さてっ!合コンの用意でもするか〜」
いきなり立ち上がり背伸びしながらウィンクする里子の手首が光る
