しばらくして
手術室のランプが消えドアが開いた
医者が帽子を取り汗まみれになりながら出てきた
私達は、すぐに駆け寄る
「あっ、兄は!?」
「忍は!?」
二人で医者に詰め寄る
生唾を飲み目をつむり歯を食いしばり結果を待つ
「出血の割には命に別状はありません…ただ、右足を骨折していますのでこのまま入院して下さい」
そう言って、笑顔で去っていった
思考停止
…………
…………
た、助かったの……?
忍は、無事だったの?
「……っ……」
安心して力が抜け、その場にしゃがむ
「森村っ!よかったな!」
一樹が涙を必死に拭ってる
「……っ……」
涙が溢れ視界がぼやけてもまぶたの先に大好きな彼の顔を思い浮かべた
よかった
よかった
本当に無事で良かった
子供の様に泣きじゃくる私を一樹が抱きしめてくれた
「良かったな…」
「……うん……」
嬉しすぎて体が震える中、強く頭を縦に振る
何度も何度も
サンタさん
神様
最高のプレゼント
ありがとうございます
お礼を何回言っても足りないくらい
本当に感謝します
「森村…俺、手続きしてくるから、病室行ってこいよ…」
「いいの…?」
「いいに決まってんだろ、目覚めて1番始めに見たい顔はお前だと思うし…」
「……ありがとう」
「でも、親には連絡いれとけよ?もうこんな時間だしな…」
ニカッと笑って一樹は去っていった
一樹…
ありがとう…
一樹の体温
一樹の言葉
一樹がいてくれて良かった
本当にありがとう
