手術室の前
椅子に座り手術中のランプが消えるのを待った
深夜なのか病院の中は静まり返りある意味不気味
私の泣きじゃくる声が響く
「……っ……」
「大丈夫…大丈夫だから」
そう言ってずっと肩を抱いてくれる一樹に寄り添う
「忍なら、絶対大丈夫だって…あいつ、この前さ〜俺に言ったんだぜ?」
一樹が思い出したみたいで話し出す
「………」
「忍が言ってた通りに言うからな…あいつさ、俺が結婚とかしたらお前、渚の事、お姉さんって呼ばなきゃなって」
「………」
「ケラケラ笑いながら言ってた、そんな奴がお前を置いて死んだりしねぇよ…」
「………」
「お前のせいなんかじゃねぇから、責任感じる前に信じてやれ…絶対、助かるんだって」
「………っ…」
「分かった?」
「…うん……」
「よしっ!」
ポンポンと私の頭を優しく触れる
結婚…
そんな風に思ってくれてたの…?
嬉しいけど複雑だよ
忍が言ってくれた
幸せな未来が
どうか…
どうか訪れますように
