ここにいるよ


トントントントンッ…

キッチンからリズムよく包丁の音

鼻歌を軽快にトマトを切ってる彼に近付いた


「何、作ってんの?」

「う〜ん♪内緒♪」

「え〜!」

「ホラッ!座ってなっ!」

「うん…」


仕方なくまたソファ-に座り待ってるとそわそわして落ち着かない



「ねぇ〜何か手伝いますよ〜忍さん」

「大人しく待ってたらキスしてあげるから♪」

「えっ///」

ウィンクしてからかう忍にドキドキする


「い、いらないもん」

「ハイハイ♪」

「もう〜」

いじめっ子、忍の手際よく調理してる姿をじっくり観察する



やっぱりエプロン姿、似合うな〜


前髪が邪魔でいつの間にか結んでるし


やっぱりカッコイイ

もう惚れ直しちゃう

幸せだよ〜

大好きだよ〜

幸せすぎて笑顔がこぼれる


「渚っ!」

「は、はい!!」

舞い上がり有頂天になる私は忍の声で我に返る


「どうしたの?」

「………」

冷蔵庫を開き脱力したみたいに座り込む忍に駆け寄ると、


「……っ…」

いきなりキスされる


し、忍!?

びっくりしながらもキスに応える


「渚………」

「う……ん」

キスが終わった後、彼がまた優しく抱きしめてくれる