ここにいるよ

「何…やってんの?」

「べ、別に」

忍のマンションについたみたいで少し萎縮


エレベーターに乗り12階で降りるとすぐに彼の家の前に着き立ち止まる


「どうぞお入り下さい♪」

「うん」


何でだろう?

急に緊張してきちゃった

楽屋では、ハルとかが居たからあんまり気にも留めなかったけど、この中には私と忍だけなんだよね…?


うわ〜

緊張して足がすくんで動かないよ


治まれっ!
私の心臓っ!
ドキドキ、脈打つ


「渚?」

「お、お邪魔します」

「はい」

緊張してバクバクなのに彼は天使の笑顔で私の手をひいた



彼の部屋、忍の部屋

興味あるけどそれ以上に緊張する



手を繋ぎ私を部屋の真ん中にあるソファ-に座らせた


「もしかして緊張とかしてる?」


「えっ!!」

ずっ、図星…

質問に心中は汗ダクダク

「し、してませんから」

「ふ〜ん♪」

「してないもん!」

面白がって茶化してくる忍に強がり頬を膨らませる


「ハイハイ♪分かった!分かった〜んじゃ、渚は座ってて!俺、今からササッとご飯作っちゃうから」


ポンポンッと私の頭を撫でキッチンへ向かう忍をただ見つめる


その時、彼がボソッと聞こえるか聞こえないかの小さな声で…


「俺も…緊張してる」

///

そう、呟いたんだ



耳を真っ赤にして照れる忍を本当に愛しく思えていつの間にか緊張がほぐれた