「しのぶ〜私、イチゴケーキがいいな〜」
街は、サンタクロースの格好をした人達がいたり
家族で手を繋いで幸せそうに歩いてたり
恋人達が1番幸せなのは自分達だと主張するように幸せオーラを出し歩いてる
その中に私達も存在する
駅前には毎年定番の巨大なクリスマスツリー
毎年、一人で見ていたクリスマスツリー
いつか大好きなあなたと見たいと思っていた
それが、叶った
本当に嬉しくてにやけていると忍がいきなり私の頬をつまんだ
「ホラッ!信号、青だよ」
「うん」
グイッと繋いだ手を引っ張られる
「本当に、渚はかわいいな〜」
「もう…」
「ん?」
「そんな事ばかり言われると…」
「言われると?」
「調子のっちゃうよ?」
「お〜♪のっちゃえ〜」
そう、おどけて言った途端交差点を渡りながら私の頭をポンポンと撫でた
「///」
「渚様♪ケーキは、もう買ってますよ♪」
「イチゴ?」
「さぁ〜♪?どうだろ?」
「え〜」
意地悪っぽく笑ってる忍にいつになくドキドキする
イチゴじゃなくてもいいの
忍と過ごせるだけで舞い上がってるよ
ハッピークリスマス
ハッピーに無限大をつけた
バースデー
イチゴケーキなんか関係なく私は幸せなの
ただ、あなたがいるだけで
ただ、あなたの温もりがあるだけで
私は幸せなんだよ
