ここにいるよ


「渚!HappyBirthday…ついでに一樹も」


「ついでかよっ」

二学期終業式、クリスマスイブ

そして、17の誕生日


帰る支度をしていたら、里子からのお祝いの言葉


「ありがとう」

「で?」

「えっ?」

「今日は、何かあるの?」

「な、なんで?」

「何でって、いつもより緊張気味だから…」


ギクッ!

あまりにも鋭い里子の観察にビックリした


「な、何でもないよ」

「どうせ今日は王子とデートでしょ?」


ジィーと大きな里子の瞳が私を貫く


「渚!も、もしかして!」
「キャ〜〜〜///」

里子が次に何を言うのか恥ずかしくて彼女の口を塞いだ


モゴモゴして苦しむ里子に一樹が


「里子、お前暇だろ?今日何か奢れよ」

「え…今日クリスマスイブ」

「あっ?今日先約あり?」

「別にないけど」

「んじゃ、決まり♪」

「って、何で私が奢るのよ〜普通、男が払うもんでしょ」


「俺、今日誕生日」

「うっ…了解」


痴話喧嘩の様に二人はギャーギャー言いながら教室のドアの方へ向かい帰っていく


「おい、森村!」

「………」

「誕生日おめでとう」

「ありがとう。一樹も」

フッと笑って教室から出ていく一樹


「渚!今日のアリバイは任せて」


「里子!!」

「アハハ〜んじゃバイバイ」

里子は、ヒラヒラと手を振って可愛い笑顔で一樹の後を追った



もう〜〜〜〜

里子のバカ〜〜〜〜

何で分かるの〜〜〜〜

緊張してるって何で分かるのよ〜〜〜


緊張するよ〜〜

だ、だって今日は…


忍の一人暮らしのマンションで誕生日パーティーなんだもん


ま、マンションだよ?

忍の楽屋じゃないんだよ?

何かないとは言い切れないから緊張するよ


どうしよう

どんな顔で会えばいいの?