「何…?」
「渚っていつの間にか呼んでくれるのが凄く嬉しい」
「………」
自分で言ってて恥ずかしいけど何でだろう
止まらなかった
「忍が呼ぶだけで自分の名前が特別に思えてドンドン好きになってく…」
「………」
「本当に大好き…」
「………」
黙り込む忍の顔を覗いた途端不意に抱き寄せられ
「………ん……」
キスされた
口唇が離れた途端彼は真っ赤になって照れてる
「可愛いすぎ///」
そして、またキス
何度も何度もキスの嵐
息が続かない
「忍…もういいよ///」
「ダメ〜♪」
いたずらっこみたいに舌をペロッとする忍
「可愛すぎる渚が悪い」
「え〜」
そして、またキス
何度も愛を確かめるように忍とのキス
何だろう…
何でこんなにも幸せなんだろう
私…
確信する
この先
こんなにも愛しいと思う人は忍だけだよ
「なんか、私達って里子が言う通り…バカップル?」
「里子ちゃん…そんな風に言ってたの?」
「うん」
「ま、いっか♪」
「忍?」
忍は、ニコニコして
「バカップル上等♪」
また私の好きな笑顔でピースする
顔が近付いたかと思ったらおでことおでこをくっつけられ体温が伝わる
体温を感じると忍はここにいるんだと実感する
私の側にいてくれるんだと感じて言葉にならずまた涙が出た
「イブの二人の誕生日も一緒にいようね♪」
「うん♪」
誕生日
知っててくれたんだ
こんなに嬉しい事はない
でもね…
人生最大の嬉しい誕生日になるはずだったのに
何であんな風になったんだろう
ねぇ…
忍………
何でだろうね…
