「………っ……」
忍の言葉がスゥ〜と染みこみ彼の胸で号泣する
「謝るのは俺だよ!俺がもう少し、しっかりしてたら渚を不安になんかさせないのに…」
「………っ……」
「でも俺…頑張るから、絶対渚を幸せにしてみせるから!俺の事…もう少し待ってて…」
泣きすぎて言葉にならないよ
忍の言葉で不安も飛んで消えちゃう
本当に不思議…
忍は本当に不思議…
無意識に頭を何回も縦に振る
「……他には?」
「………」
「何でも受け止めるから言って?」
「…う…ん」
この際だから言おう
忍は、こんなにも思ってくれてるんだから
「あの…ね」
「ん?」
「…キスしないで欲しい」
「えっ!?俺とキスしたくないの?」
驚き、慌てる忍は私を抱きしめる手を離した
「ち、違う!私以外の女の子とはキスしないで?」
私の返答に胸を撫で下ろしたのか深いため息をつく忍
「ハァ〜、びっくりした〜!勿論、もうしません!その代わり渚と一杯します!」
宣戦布告したみたいにニコニコしながら私の頭をポンポンッと撫でる
一気に場の雰囲気が華やぐ
「あ、あとココアはいいんだけどあんまり甘いのは食べすぎない方が…」
「は、はい…」
「あ、あと、頭をポンポンッされるの好き…あと…忍の笑顔が大好き…」
「うん」
「あ、あとね…」
