「怖かった〜」
「うん…でも里子は頼りになる親友なの…」
「……そうだね」
里子達と別れ二人で手を繋ぎながら歩く
もう冬に突入した町並みはクリスマス色に染まる
吐く息は白く残り繋がれた手は温かくて愛しい
私はさっきの出来事に胸が一杯で心から笑う
胸を撫で下ろし笑う
「寒い!どっか入る?」
「私…」
「ん?」
「また、あの公園行きたいな…ダメかな?」
「公園?」
「うん!」
「……オッケー行こう!」
そう言って公園へ歩いて行った
「さすがに、こんな寒いと誰もいないな」
「………ごめんね」
「何、謝ってんの?逆にいない方がいいの!俺は」
またいつもの公園の同じベンチに座り大好きなココアを飲む
ハァ〜
息が白く残り寒さに耐える
「あっ、カイロ持ってるよ忍…使う?」
陸上で鍛えてる私はこのぐらいの寒さならまだ我慢出来る為彼にカイロを薦めた
「………」
「忍??」
「んじゃ、あっためて」
「えっ?」
グイッと腕を引っ張られ気付いたら彼の胸の中にいる
「あったけ〜♪やっぱり渚カイロは最高だね」
「///」
温かくて何だか落ちつくのは私の方だよ
「………」
「忍?」
抱き着いたかと思えば黙り込む忍
おかしく思ったけど彼の胸の中にいる為、彼の顔が見えない
仕方がないからじっと待つ
しばらくして彼は話し始めた
「俺……」