「見ないでよ〜」
恥ずかしくて必死にポスターを隠す
「本物がここにいるのにな〜渚はこっちのモデルの忍が好きなのかな?」
ベッドの上に置かれたヌイグルミを触りながらヤキモチやく彼に反論する
「どっちも好き」
「どっちも?」
「うん!全部大好き」
「……本当、かわいいな〜今にでも押し倒したいぐらいだよ」
お、押し倒したいって
え…
え〜〜〜〜〜〜
混乱して悶絶する
「あの〜ジュース入りましたけど〜」
え??
聞き覚えのある声がして、彼と同時に振り向くとドアの前で申し訳なさそうに立ってる母がいた
「ノックしたんだけど…ジュースここ、置いとくから。ごゆっくり」
そう言って母は階段を駆け降りて行った
二人は顔を見合わせ笑った
忍がキスした事はまだモヤモヤしてるけど
忍がこうしてここにいてくれる事の方が大事なんだと思ったんだ
どこまでいっても私は彼に嫌われたくない
だからどんな我慢でもしようと思った
