「…イテッ…」
キスが終わりまた抱きしめてもらってるといきなり彼が口唇を触った
「忍?」
心配になって彼の口の中を見た
「な、渚っ///」
「口の中、血が出てるっ!ど、どうしたのっ?!」
口の中を覗くと見事に頬の裏側から血が出てた
「あっ、あ〜」
忍は何かを思い出したかのように必死にはぐらかす
「な、何があったの?」
心配でヒヤヒヤする私をよそに彼は落ち着き切れた場所を舐める
「忍っ!」
「いや…ちょっと」
「………」
はぐらかす忍に頬を膨らませて怒ると話しづらそうに彼は話し出した
「あれから…一樹が来て説明する前に殴られた」
「か、一樹がっ!?」
「うん…」
「森村を泣かせんなって凄い剣幕で殴られたよ」
殴られた場所を摩りながら苦笑する忍の横で私はまた涙が出た
「本当…一樹は容赦ねぇな〜まぁ、俺が悪いんだけどね」
本当…バカ…
一樹のバカ…
殴らなくてもいいのに
本当…心配性で不器用な優しさは変わらないんだから
ありがとう…
心配してくれて
大好きだよ…一樹
「それより渚の部屋…初めて入った」
えっ!
あっ!
「み、見ないで〜」
ベッドの横にある忍の特大ポスターをマジマジと見て忍は、はしゃいでニヤニヤしてる
