え?
聞き覚えがある声に反応しチラッと横目で確認すると
「し、忍っ!」
不機嫌に拗ねる忍が椅子に座り大好物のココアを飲んでいた
「せっかく急いで来たのに〜渚ちゃんが俺以外に赤面するなんて〜〜!浮気だ〜〜!」
拗ねてたかと思えば突然小さな子供の様に泣きまねをする忍
『浮気』
その言葉に過剰反応しすぐにでも誤解をとこうとした
例え、忍の冗談だとしても心からドキドキするのは彼だけだから…
「おいっ!忍!!」
すると、いきなり私より先に一樹が私達の間を塞ぎ忍の肩を両手で強く掴み話し出した
「な、何だよ!」
珍しく積極的な一樹に驚きたじろぐ忍
私はただ二人のやり取りを見ていた
