「渚ちゃん…数学苦手なの?」
大きな瞳をパチクリしながら聞かれると気付いたら首を縦に振った
「………」
忍はプリントを流し見て一言呟く
「教えてあげようか?」
「え?」
「実は数学得意♪」
そう言ってペンを持ち解説しだした
さっきまで嫌な数式が忍が解説してくれると不思議と頭に入った
忍の声はいつ聞いても安心する
あまりにも気持ち良くてウトウト眠くなっちゃった
「でね…この数式をここに代入し…て…って聞いてる??」
「う…ん…聞い…て…る…よ…」
ゆっくりまぶたが閉じ出し途切れ途切れになる
必死にまぶたを擦りながら笑う
「ったく…可愛いすぎ…」
頬杖つきながら軽くため息をつき、しょうがないな…と私の頭を優しく撫でた
その時、私の大好きな笑顔が見れなかったのは一生の不覚
「し…の…」
「ん?」
「……ば…か…」
「は?何だよ、それ」
カクンッと私の寝言に頬杖してる腕が折れ拍子抜け
「す……き…」
「………」
「し…の……す…き…」
私は大好きな彼に抱きしめられる夢を見る
現実に彼はここにいるのに夢の中に溺れた
「俺も…好き」
ニカッと笑い、着けてた眼鏡を外し頬にキスされた
感触が夢の中にも伝わり、にやけると現実の彼は微笑んだ
「……会えてよかった」
そう、呟くと彼も私の横に顔を伏せ眠り込む
時が止まればいい
このまま、ずっと…
そう願うのに残酷な程
時間は過ぎていく
これから訪れる恋の終わりは変えようがない事実なのに
ねぇ…忍…
あれから何日がたっただろう
その温かい腕に誰かが抱かれているんだと思うと胸が引き裂かれそうに痛いよ
私が出した結論は間違っていたのかな?
でもあの時はそれが1番良いと思ったんだ
大好きなあの笑顔を奪った私
約束を守れなかった私は今も気付いたら泣いてる
泣く資格もないのにね
ねぇ……
忍………
私は今も…
あなたが大好きです…
大きな瞳をパチクリしながら聞かれると気付いたら首を縦に振った
「………」
忍はプリントを流し見て一言呟く
「教えてあげようか?」
「え?」
「実は数学得意♪」
そう言ってペンを持ち解説しだした
さっきまで嫌な数式が忍が解説してくれると不思議と頭に入った
忍の声はいつ聞いても安心する
あまりにも気持ち良くてウトウト眠くなっちゃった
「でね…この数式をここに代入し…て…って聞いてる??」
「う…ん…聞い…て…る…よ…」
ゆっくりまぶたが閉じ出し途切れ途切れになる
必死にまぶたを擦りながら笑う
「ったく…可愛いすぎ…」
頬杖つきながら軽くため息をつき、しょうがないな…と私の頭を優しく撫でた
その時、私の大好きな笑顔が見れなかったのは一生の不覚
「し…の…」
「ん?」
「……ば…か…」
「は?何だよ、それ」
カクンッと私の寝言に頬杖してる腕が折れ拍子抜け
「す……き…」
「………」
「し…の……す…き…」
私は大好きな彼に抱きしめられる夢を見る
現実に彼はここにいるのに夢の中に溺れた
「俺も…好き」
ニカッと笑い、着けてた眼鏡を外し頬にキスされた
感触が夢の中にも伝わり、にやけると現実の彼は微笑んだ
「……会えてよかった」
そう、呟くと彼も私の横に顔を伏せ眠り込む
時が止まればいい
このまま、ずっと…
そう願うのに残酷な程
時間は過ぎていく
これから訪れる恋の終わりは変えようがない事実なのに
ねぇ…忍…
あれから何日がたっただろう
その温かい腕に誰かが抱かれているんだと思うと胸が引き裂かれそうに痛いよ
私が出した結論は間違っていたのかな?
でもあの時はそれが1番良いと思ったんだ
大好きなあの笑顔を奪った私
約束を守れなかった私は今も気付いたら泣いてる
泣く資格もないのにね
ねぇ……
忍………
私は今も…
あなたが大好きです…
