「もちろん!」

「元気いいな、あんなに走ったのに」


「そりゃ、桜校陸上部のエースだからね!」


「アハハ、それだけ冗談言えたらまだいけるな」


「え…」


「んじゃ、後10本なっ!」

部長は、白い歯を煌めかせ笑顔で指示する



ゲッ、しまった!


余計な事言うんじゃなかった


いつも調子に乗り、後々、後悔する


「本気で頼むぞ!お前だけがインターハイは頼りなんだから」


「は〜い」


いきなり部長は、真剣になり私は、そそくさとスタート地点に立つ