「一樹としちゃった…」

「え!!」

「違うの!それは…」


一樹とのキス事件を話した


「………」

忍は話し終わった後、だんまりしていじけてる


「忍……?」


「渚ちゃん!」


「え……」


グイッ

いきなり忍に抱きしめられいつの間にか彼の胸の中にいた



「これからは俺以外とはしちゃダメだからね」



「………」


「返事は?!」


「……はい…」


感極まり言葉にならない

だって

今、大好きな人の胸の中にいるんだから


嬉しくて

恥ずかしくて


目をつむると忍の鼓動が聞こえる



忍も一緒なんだね

私もドキドキしてる


「ハァ…すっげー緊張した」


抱きしめたままため息をつく忍


「え…」


「昔の事話したら嫌われるかと思ったもん……」



私から離れケーキをまた食べる忍を見てはにかんだ



///

何だか愛しくてまた私から抱き着いた



「渚ちゃん?」

「……好き……」

気持ちが溢れてくる

忍の体温が温かくて全身が熱を持つ


忍は持ってたフォークを落として再度私を抱きしめた