あれ？

私、泣いてる……？

気付いたら自然と涙が頬を伝ってた



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拭い取ろうとしたら忍の手が私の頬に触れた


触れた瞬間

ﾋﾟｸｯと動いちゃった


ゆっくり顔を上げると目が合う


流れる涙を拭ってくれる

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これは、夢？

信じられない

でも忍はここにいる

私の目の前にいる

それは事実だから

嬉しくてまた涙が溢れる




「やっぱりこんな情けない奴は嫌かな？」


悲しそうに頭をかきながら体を私から背けた



嬉しくて

嬉しくて何も言えない

心がｷﾞｭ〜と温かくなる


「………嫌……ない」


「え！？」



「嫌な訳ないじゃない！」

思い切って忍の背中に抱き着いた