「小学低学年の頃はまだ親は離婚してなくて、みんな仲が良かったんだけど…

高学年になると一樹と二人で母さんから強制的にモデルの仕事させられてた…」


「え!一樹もモデルしてたの??」


「うん…双子って事で結構売れてたんだよ!でも…」


知らなかった……

一樹も

モデルだったなんて

あの一樹が?

バスケ命の一樹が…?

想像出来ない


「でも、モデルなんかしてるから学校では賛否両論だった……女子には騒がれたけど男子からは、はぶられたりした」



「………」


「でも一樹はそんな状況に嫌気がさして母さんにきれてモデル業をほったらかしでバスケ始めたんだ……

俺は母さんを悲しませたくなかったから俺だけはやらなきゃと思って続けた……そしたら学校で居場所は女子に囲まれるだけだった……」



「………」



「そんな俺を一樹がバスケ部に誘ってくれて………本当に嬉しくて始めたんだけど……母さんはやっぱり俺達に仕事を押し付けた……」