ハァハァ

ハァハァ

あの公園に辿り着く


「ハァハァ…またここにきちゃったね」


「マジで体力ねぇな、俺……」


忍は手を繋いだままベンチに座った



私は立ったまま肩で息をする



「さすが陸上部エースは余裕…かな?」


上目使いで笑った


「余裕余裕♪エヘヘ」

自慢げ私も笑った


「本当、かわいいね」

「///」


ダメだよ

そんな事言っちゃ期待が膨らんで溢れちゃうよ



「なんか俺達、走ってばかりだ」


息が整ったのか忍は肩で息しなくなった



「うん…」


少し冬を思わせるようになった空気も走ったせいか体は反比例して暑すぎ



「インターハイ」

「え?」

ボソボソと忍が呟く



「インターハイ、どうだったの??」