ここにいるよ

―――
――――
―――――

ハァ〜

ハァ〜

夜、部活を終え家で夜ご飯を食べてた



今日は大好物のハンバーグなのに喉に通らずため息だけが通る



「ちょっと、食欲ないの?風邪気味なんじゃ…」


「え…」


母が私のおでこを触り熱を測る


「う〜ん、ないわね、とりあえず薬でも飲みなさい、もうすぐ本選なんだから」

「………」


お母さん、風邪なんかじゃないんだよ


これは恋の悩みなんだよ

薬は効かないよ

治せるのは一人だけなんだよ



あれからメールを何度も問い合わせしてみたけど


画面には

『受信0』の文字のみ


やっぱり告白は早かったかな…


もう少し様子見た方がよかったのかな……


不安になりたくなくてもなっちゃうよ



「あった!あった!渚〜薬飲みなさい」


「………」


リビングから母は薬を持ってきてくれてる


私はまたため息して

うなだれていたら

ブルルルッ

携帯が振動した