ここにいるよ

何か拍子抜け

ハァ〜

脱力感に襲われその場に腰を抜かした


張り詰めた空気が一気に解かれた



「ほら!急ぎなさい!」

忍の腕を強く引っ張って連れて行こうとする



せっかく勇気振り絞って告白したのに……


こんなんじゃ返事貰えないよ




「痛い!痛いって!分かったから!先に車で待っててよ」



「早くしなさいよ!」


マネージャーさんは諦めて車へと戻っていく



「渚ちゃん!これ!」


忍は一枚の紙を私に渡した


え…


「また会おうね……」


切ない顔

たった一言告げて


クシャと私の前髪を撫でてそのまま行っちゃった


忍の背中は思ったよりも広くて遠い



やっと近くにいけたのに

やっと側にいられたのに

やっと伝えられたのに

もう…………

会えないの………?



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