「他にも手紙は貰うけど、心からいつ来るんだろうって待ってたのは渚ちゃんだった…」



「………」


「何でだろうね。渚ちゃんのは、何か違うんだよね」


忍は少し微笑み空を見上げてる



私はただ忍の言葉を聞いていた



「いつか会いたいと思った。そんな時、待ってて欲しいって手紙が…」



「……忍」


「俺もやっと会えて嬉しかったよ。次もまた会いたいなと思ったら一樹の横に」



「………」

「やっぱり手紙の通りの女の子だなと思った…かわいいなって…。だからまた会いたくて今日も一樹に怒られるの必至で来ちゃった」


忍は照れながら一気にジュースを飲み干す



その缶を立って自販機の横にあるゴミカゴに投げ入れた


カラン

「ナイシュ〜」

見事入り忍はピース

無邪気に笑ってる

忍の一言一言

噛み締めてる



………

………


何でこんなに

嬉しいんだろう

胸に残る


「忍……わたし」


忍の背中を見つめる