ここにいるよ



頭を拳でグリグリ押し付けられる


威力は軽く優しい

「いつまでいちゃついてんの?」


「えっ?!」

「はっ?!」

私達に里子が腕を組みながら呆れてる


「じゃれあってない!」

「じゃれあってね〜!」


私達はお互いに訂正した


「べ、別にどっちでもいいけどね…」


あまりにも勢いがあり彼女はア然としてる


「とにかく、急いで用意しなきゃ」


いきなり時計を見るなり私の鞄に物を詰めだす里子


「急いで!渚!」

「え〜〜」

不満げに私はその場に立ち尽くす


「わぁ〜こんな時間、急がなきゃ」


「ってか、何でそんな急いでんだ?」


「決まってんでしょ。今日は、大学生との合コンがあるのよ」


「合コン?」

「そうよ!渚目当ての奴がいるから連れて行かないと行けないのよ!」


「えっ…………」