「よかったのか?まだ居てもよかったのに」


「いいの!ありがとう、一樹」



「///」


カフェを出た後、一樹が気持ちを汲んでくれた事が嬉しくて笑顔がこぼれた



一樹は、よく分からないけど照れてた



「あっ、パフェ代を払ってないしタクシー代も…」



今、思い出して鞄から財布を取り出そうとすると


「バカ…いいんだよ!俺が勝手に連れてきたんだから……お前はただ甘えとけ」


///


頭をかきながら一樹は早歩きで駅に向かう



何なのよ

その余裕

一樹のくせに

格好良すぎだよ

本当にイイヤツだよ

一樹は……



「ありがとう」

早歩きする一樹の背中に勢いよく飛び付いた


「何だよ///」

「ありがとう…一樹」

「離れろよ///」

「明日、一杯応援するね」

「あ、ああ…」

「ありがとう」

一樹の背中で幸せを噛み締める



………


今日の出来事を回想するとまた笑顔がこぼれる


幸せで包まれる

今日は忍の夢見たいな

実際会っても足りないよ

夢の中でも会いたいから

今日は早く寝ようかな


ポケットに入れたオレンジキャンディを服の上から触る


そうしたらリアルに夢じゃないんだと実感した