ここにいるよ

―――
――――
―――――


「ちょっと!双子なんて聞いてないよ!」


バンッ!

テーブルを勢いよく叩いた


「当たり前だろ、言ってねえもん」


一階のカフェで私達は時間をつぶす


興奮しまくりで全身が沸騰しそう



「もう!一樹!」


一樹は冷静にコーヒーを飲んでる



「ってか、パフェ溶けてんぞ?早く食えよ」


「………はい」


辺りを見渡すとカフェ中の客達が私を睨んでる


す、すみません

大声出して

シュンと凹んで座った


「………」


バツが悪くパフェを食べだす


「説明すんの、面倒くせぇな…」


そう言って外を見る一樹の横顔を見つめた


似てる?

似てない?

よく分かんないよ…


双子……?

信じられない

だって………



「んだよ、どうせ、似てないのに双子なんて信じられねぇなと思ってんだろ?」


ジーと見てた私に気付いて一樹から切り出す



何で分かったんだろう…



「あいつとは二卵性だし似てないのは不思議じゃねぇよ」



「二卵性……」


よく分かんないけど一卵性はうり二つだと聞いた事あるような…


う〜ん

よく分かんない


「お前、あいつ好きだったんだろ??」


「う…うん」