部屋に戻ると本当に制服があった

その横には男性用ウィッグと、黒のカラコン。



私は生まれつき金髪で、

目はターコイズブルー。



この目のせいでいじめられたこともあり

外に出る時はカラコンをするようになった


よし。


ウィッグとカラコン、制服を装備し

愁さんの車へと向かった。



愁「結愛さん。お久しぶりです。」

「おはよう。久しぶり。」

軽く挨拶をし、大きなリムジンに乗る。



愁さんと少し会話を交わしていると

すごく大きな学校が見えてきた


「愁さん…あれが…鳳凰学園?」

愁「はい。結愛さんのお兄様方も通っている鳳凰学園です。」


親父からでかいとは聞いたけど…

まさかこんなにでかいとは思っていなかった。


「てか愁さん。なんで門が閉まってるわけ?」

愁「今が8時50分。登校時刻より5分遅刻しているからですね」



はぁぁぁぁ??


ここってさ、有名な不良校でしょ?

なんで5分遅刻しただけで門がしまってるのよ!!


愁「結愛さん、頑張ってください。」


そういい、愁さんは私を下ろして家へ帰ってしまった。


はぁ。

初日から遅刻?

先生に悪く見られるじゃん。


てゆーか、どーやって入ろう?



おっ!

ここの壁、高さ5mぐらいしかないよね?

飛び越えられるよ!


ーーーヒョイッーーー


「こんなの楽勝楽勝♪」

早く理事長室行かなきゃ!!




この光景を誰かが見ていたことに気づかなかった。


気付いたときにはもう、遅かった。