「私、もう堪えられないよぉ…」


ミユは私に抱きついて泣いた。

泣いて泣いて、泣き止むのに時間がかかった。

ミユがこんなに泣くのは初めてで、私には再び怒りが込み上げて来た。


「大丈夫だ。私が絶対ミユを助ける、友達だしな!」


ミユを安心させてから、モモノのところへ行った。

モモノは笑ってた。

ミユの事なんて気にすることなく…。


「なぁ、あんたも味わってみる?この辛さ」


そう言って、私はいつもモモノがミユにやってる様に、ゴミ箱に顔を突っ込ませた。


「ぐっ…」


「もうギブ?速いな。でも、ミユのいじめを止めるって言うまで止めねぇよ?」


モモノの頭の上から絵の具を流し込んだ。


「や、止めるから!もう止めてよ!!」


その言葉を録音しといて、モモノの頭をあげさせる。


「もうミユに関わんな」


そう言って、そこを去った。





あの頃の私は酷かったと思う。

恨まれても仕方ないのかもな。