まどろみの中から目を覚ます。 見慣れない天井に、昨夜の出来事を思い出した。 慌てて飛び起き、室内を見渡しても人の気配はしない。 まぁ、当然か。 ふと、ベッドの横に設置された小さなテーブルが視界に入る。 そこに小さな長方形の紙が一枚。 手にとって内容に目を通す。 そこには笠井 慎(カサイ シン)と書かれ、下には電話番号も書かれていた。