冷たい彼に恋をします



◇◆学校◆◇


「千秋ちゃん聞いてよ」


朝早くからあたしは友達の千秋ちゃんに、昨日の出来事を聞いてもらう。


もちろん結城くんのこと。


「はいはい。また結城に無視されたんでしょ?」


知ってるわよ

みたいな顔をしている千秋ちゃん。


「なんで分かるの!?」


まさかエスパー!?


「いつものことでしょ。愛が無視されるの」


奏多にも千秋ちゃんにも言われた…。

軽くショックなんですけど。


「よくあんたも諦めないわね、あたしだったら即諦めるわ」


「そう簡単に諦められないよ」


そうだよ、みんなに何て言われようとあたしは諦めない!


よぉ~し!

今日も結城くんにいっぱい話し掛けよっ。