レイヤが私の顔に向かって手を伸ばしてきた。 またキス? と思って強く目を瞑る。 だけどレイヤの指は私の頬に触れた。 「マミ、泣かないで。 俺はマミのこと好きだから。」 あ…私、泣いてる。 今更気づいた。 レイヤに返事がしたいのに、声が出ないから 何回も頷いた。 するとレイヤは、大きな手で私を抱き寄せて、話し始めた。