いや、それはなんとしてでも阻止する…



俺がずっと悩んでいたら



椿に肩を叩かれて現実に戻った



「あの、


 私が令嬢なのは、


 学校では秘密にしておいてね」



俺は、耳を疑った



「なんで?」



そう言えばそうだ。



俺は、椿が金持ちだなんて知らなかった




「え…なんか、

 
 一線置かれるの、嫌じゃない?

 

 私、庶民がよかったんだ。



 大人の汚い世界で子供の時からずっと…




 1人で耐えなきゃいけないお金持ちなんて


 
 なりたくなかったんだ




 だから…………かな…?」