瞬間、後ろから足音が聞こえた


薄々いると思っていたが、


まさか、本当に居たとは…って感じ…


「たりめぇだろ」


「盗み聞きかよ」


私の後方から出てきた櫻乃


「だめでしょ。盗み聞きは」


「そーだぞ?さ・く・らっ」


「キモいぞ理。殴るぞおい」


「わぁ、怖い怖い


 じゃ、俺は愛の告白でもしてくるわ〜!」


そう言って、理くんは嵐のごとく去った


「お前何やってたの?」


「なにって、聞いてたでしょ?」


「俺がいないところで


 俺以外の男と話すなってこと。


 もし、七未ってやつが理フッたら、


 絶対理としゃべんなよ?」


「はいはい。

 
 ヤキモチ妬きなんだから…」


「うるせぇ


 好きなんだから、仕方ねぇだろ」


その言葉に、胸が高鳴る


ちょっと、ヤバイかもしれない


―どんどん、


 櫻乃にハマッていく…………―