「…そ、うか…………


 じゃあ、ここを出て行くのか?」


「それなのですが、お願いがあります。


 私が家族の反対を押し切って始めた会社


 家族の反対を押し切った為


 家に帰ることがままならなくなりました


 なので、櫻乃くんさえよければ


 暫くここに居たいです…


 …ご迷惑にならなければ…………」


その言葉に、ホッとした。


俺が教室そ覗いてしまった時も


今も、凄く冷たい顔をしていたから


俺のこと嫌いになったのかと思っていた


俺の楓への嫉妬から


大きな過ちを犯したのだと思った…


「…いや、居てくれたら助かる…」


「あ…ありがとうございます!!!」


その笑顔に、胸が高鳴った