ーーーーーー櫻乃side


「…は?」


今、なんつった?


「だから、


 婚約は剥奪されました」


隣にいる奏都は下を向いている


知っていたようだ…


「なんで?」


「家の事情です。


 勿論、お詫びはします…


 これは一条家の独断だったの


パシンッッッ


「櫻乃さん!!!!」


「……………………」


俺は今、なにをした?


椿を、叩いた…?


「あ、わり…………」