「ナーツ」


 ……しーん。


 急にナツの反応がなくなった。


「……ナツ?」

 布団の中を覗くと、ナツはもうスヤスヤと寝息をたてて眠っていた。


 ……もうぐっすり?

 ていうか、さっきのは本当に寝ぼけてただけ?


 俺が心の中で聞いたって爆睡してるナツは何の反応もしない。


 ……別にいいけどさぁ。

 今日は一応ヤッたから。


 だからなおさら眠いのかもしんないし。


 だけど、もうちょっとくっつきたかったなぁ、なんて思ったり。


 俺が何を考えているかなんて、無防備に眠っているナツには分からないんだろうな。


 本当はこのまま襲っちゃってもいいんだけど。


 ……ま、いっか。

 今日はこのままナツの寝顔を見ながら眠ろう。


 でも、ナツ。


 次の時は覚悟しといて。

 こうして眠るのを忘れるくらいに、激しい夜にする予定だから。



~END~