旬を見ると、目をキラキラと輝かせて、じっと私を見ている。


「……うん。まあ、いいよ。泊まりも。うちでパーティーするんならね」

 一応、最後に付け足したけど。


「やった! じゃあパーティーにしよ!」

 旬のテンションは一気に上がって、クリスマスはパーティーに決定。


 旬は、あたしが二十五日も仕事だって言ったから、泊まりはダメって思ったのかな?

 外にデートだったら、もうそれだけのつもりだったのかな。


 まあいっか。何でも。


 それに、丁度よかったかもしれない。

 クリスマスに出掛けると人が多いし、逆に疲れるだけだし……


 そういえば、初めてかもしれない。

 今まで、彼氏のいるクリスマスは、大体外に出掛けていたから。

 彼氏と二人っきりで家でパーティーっていうのは、旬が初めてかもしれない。


「じゃあ、ケーキは俺に任せといて! バイト先で買ってくるから」

 旬はやる気満々で言った。


「うん。それなら、あたしは、料理作るね。頑張っていつもより御馳走にするから」


「マジで! うわーすっげー楽しみ!」

 旬は顔をくしゃくしゃにして笑った。


 これは、二十三日から下ごしらえしとかないといけないかな。



~END~