〜冬〜

もう冬か。

そういえば今年1年早かったな...

そして。わたしの人生も早かったな


私はきっともうすぐ死んでしまう

私が死んでもまさゆきに覚えていてもらえる方法はないか...?

やっぱり好きな人の記憶から消えるのは辛い


『おはよー。ゆりあちゃん。いきなりだけど今日から薬の量増やすね。大丈夫?』先生...私はきっともうすぐ死んでしまうんだよね?

『うん。大丈夫。それで1日でも長く生きれるんだったら』私は胸の中の不安を隠しそう答えた

『じゃあ、これからキツくなるかもしれないけど頑張ってね!』

『はい。』私の答えを聞くと安心したかのように微笑んで病室から出ていった