家を出ると、いつからかわからないけど

ずっと一緒にいる海の姿があった

小学校の頃からずっと一緒に学校に

行っている


「火恵‼遅い」


「鳴らしてくれたらいいじゃん」


「何?俺に指図すんの⁇」


「ご、ごめん……」

実は海は皆には優しいのに私には

とっても意地悪なんです。


「ちんたらしないで、学校行くよ」

海は歩き始めた

私は後をついて行った

こんなのは昔から当たり前

ずっと海の背中を追って来た

中学生頃ぐらいの時

私は海が好きなんだ……と気づいた

「ねぇ、海」

「何?」

「明日、夜店いこ⁇」

その時海は振り返って

「今言おうとしたのに」

その時私は嬉しくてたまらなかった

「さすが‼幼馴染だねー思ってる事も一緒だね?」

「お前と一緒にするな」

「えぇ〜〜」

今の海はキュンと胸にきた

でも、すぐにいつも通りの海

「今年、夜店浴衣着ようかな?」

「きるの?じゃあ俺もきていこー」

いつもこんな会話をしている2人

あっという間に学校に着く