…私は国語が大の苦手だ
何だよ、作者の気持ちって!!
んなもん作者に聞きやがれ!!と捻くれた考え方をするくらい嫌いなのだ
ただその反対で数学は好きだった
ただ問題を解くだけ
すごく簡単だ
ビバ数学、万歳数学
だが今は国語の時間だ
「この作者は何を伝えようとしてたのでしょうか、わかる人」
教師が生徒の反応を待つ
だが誰も手を挙げない
わかるわけないもん
だから作者に聞いた方が…「はい、じゃあ小川さん」
は、小川さん可哀想だな…
…え、小川さん?
「わたしィ?!?!」
大声で叫んでしまった
クラスメイトがクスクスと笑っている
「う…えと…」
優に目で助けを求めるがどうも伝わらないらしくクラスメイトと一緒に笑っている
藤宮にふと目が止まった
紙を持って何かをしめしてる?
「…あ!!作者は身近な自然に目を向け、注意深く観察していくことが大切だ、と伝えたいのだと思います。」
途中で藤宮の意図に気付き助かった
紙に答えが書いてあったのだからわからないわけがないが
『あ・り・が・と』
口パクで彼にそう伝えた
彼も認めたくはないが優くらい…
いや、優以上に頭が良いのだ
何だか本当に悔しい