僕だって、毎日いろんなことしてみたい。

もっと、いろんなことを悩んでみたい。

なのに、なんでご主人様たちはわかってくれないんだ?

僕は、そんなことを言われるたびに
ビクビクしてしまう。

捨てられるんじゃないかって。

いらない存在になってしまうんじゃないかって。

でも、それより考えるのは
よく、こんな会話を聞く。

「秋太!いつまで、そんなゆっくりしてるんだ!
さっさと、勉強しないか!
もーすぐ、テストだろ?
テスト前ぐらい、勉強しなさい!」

「分かってるよっ!
いちいち、うるさいな!
父さんには、関係ないだろ?!」

そーやって、ケンカしてしまう。

なんで、好きなのにケンカしてしまうんだろ。
なんで、好きなのに反抗するんだろ。

僕には、それが謎でしかならない。