よく、僕の飼い主さん。

お母様、美奈子さんはよく僕を抱っこして
「いいわねぇー。あねちゃんは、いつも気ままに過ごしていて。
私もあねちゃんみたいに、なんもしないで毎日を暮らしたいわぁ。」

あのね、気ままに過ごしてないよ?
いつ、家族に愛想つかれるか、また、ご主人様が僕のことを構ってくれるか。
不安でしょうがないときもあるんだよ。

なにもしてないわけじゃないよ。
してないんじゃなくて、できないんだ。
どーやったら、ご主人様たちを笑えさせれるか。
どーやったら、ご主人様たちが幸せでいてくれるのか。

それが、わかんないんだ。
だから、いつも考えてるけどできないんだ。

そんな気持ちを込めて
「にゃーぉ」
と、鳴く

だけども、言葉が通じるわけもなく

「ふふっ。あねちゃんは、かわいいゎね。」

そーいって、ソファーにおいてキッチンに行った。